ネルシャツ

てーぞー

2007年06月08日 21:09

普段よく目にするネルシャツ。
これはフランネルシャツが短縮されて出来た造語です。
フランネルとは、縦横1本ずつ交差させる平織や、2本おきに交差させる綾織でできている、軽くて柔らかい毛織物のことをいいます。

フランネルは、たんに「ネル」とだけ呼ばれる場合もあり、生地の表面が起毛されているので暖かく、冬用のシャツやパジャマに重宝されます。
素材がウールでなく、コットンを使った場合「コットン・フランネル」「綿ネル」と呼ばれ、無地はもちろん、格子柄、縞模様、霜降、花柄など、さまざまなプリントを施した布地に人気があります。

1940年代ネルシャツはアメリカのワークウエアメーカーにより作られていましたが、1970年代には世界中でファッションアイテムとして人気が定着しました。
アメカジといえばジーンズですが、柄の豊富なネルシャツはアメカジファッションには切っても切り離せない超定番アイテムです。
しかしネルシャツはアメカジファッションにとどまらず、おしゃれなコーディネイトをわざと崩してみせるポイントにも使われたり、年代性別を問わず着こなしが楽しめる、融通性の高さも人気を支えています。

ネルシャツは、過酷な作業に耐える強さと仕事の際の防寒というワークウエアの目的から、柄の明るさやふわりとした生地の肌触りとは対象的に、仕上がりは重厚になっています。
襟は大き目、縫製は破れないようにしっかり丈夫に縫われ、ボタンも大きく厚いものが使われていることが多いです。
また丈夫であたたかみがあるので下着類、パジャマ地、ベビー服、キッズ用といった幅広い商品が作られ、いたるところで使用されています。
ウールの着物にもこのネル地がよく使われていて、レトロな雰囲気が愛されています。

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